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アート
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山田純嗣

アンリ・ルソーの晩年の大作《夢》(MoMA所蔵)をモチーフとした作品。原作では熱帯植物の生い茂る森の中、ライオンやヘビ、象、猿、鳥などに囲まれて、魔法使いの奏でる笛の根をソファに身を委ねながら聞くヌードの女性が描かれている。
森はパリの植物園に取材して描かれたようだが、ヌードの構成からは先行するマネの《草上の昼食》や《オランピア》を意識したようにも見え、ルソーが対策を作るにあたり様々なものを熱心に取材したことが窺える。
マネのその2作においては、ヌードの表現が大きな物議を醸した。しかしルソーのこの作品ではどうだろう。
私の作品では、原画にある登場人物が一部切り取られているが、絵画に描かれてきた女性のヌードについて、その姿を排除することで意識に上らせようと試みたものであると同時に、周辺の植物の緻密さを再発見することも目指した。
日本においてヌードの絵画を公に展示することは、明治期に黒田清輝が西洋から輸入したものであったが、果たしてその後定着したのであろうか。
本来書かれていたヌードが書かれていないことで、ヌードを思い浮かべるだろうか、またその時どのような感情が生まれるだろうか。
 

展覧会歴

  • 2022年 特別展「ひみつの花園-Our secret flower garden-」東大阪市民美術センター(大阪)
  • 2022年 個展「絵画をめぐって あることとないこと」不忍画廊(東京)
  • 2022年 金光男|倉地比沙支|山田純嗣 「Forbidden colors 禁じられた色彩」愛知県立芸術大学サテライトギャラリー SA・KURA(名古屋)

(22-1) THE DREAM

 

2021-22年

204.5×298.5cm

パネルに印画紙、樹脂、インタリオ・オン・フォト

ed.1

作家蔵